長野県で開発され、2018年に正式に品種登録されたばかりの新しい品種。やや小ぶりながらしっかりした果肉と、濃いピンク色のような真っ赤な果皮が特徴。先に酸味と、後にほんのり甘味を感じる、暑い時期にぴったりのすっきりした味わいです。
長野県の期待を背負う品種で、開発された長野県の南を中心に県全体で栽培が盛んになってきていますが、まだまだ県外への流通はまだ少ない希少なりんご。りんごシーズンの始まりの味として、見かけたらぜひ一度ご賞味ください。
甘味 ★
酸味 ★★
風味 ★★★
歯応え ★★★
入手性 ★
「ブラムリー」の略称で親しまれるこの青りんごは、飯綱町で積極的に栽培されています。ブラムリーさんの土地から最初に採れたので、土地の所有者の名前がついているそうです。1860年頃から出回り始めた、イギリスを代表するクッキングアップルで、現地でも生食よりはパイやコンポート等の加工用に育てられているとか。
とにかく強烈な酸味、そのごつごつして扁平なかぼちゃのような果形。300g~500g程に大きく育ち、また完熟期には”みつ”も入りやすい、見た目も味も強烈な存在感を放ちます。酸っぱいりんごが大好きな人には生食もおすすめですが、ジャムやシロップなど加工するとさらにおいしいです!
甘味
酸味 ★★★
風味 ★★★
歯応え ★★
入手性 ★★
夏に食べるりんごの定番品種は、青森県出身。「紅玉」と「ゴールデンデリシャス」が両親で、日本国内栽培量は、ふじに次いで全国2位を誇ります。
酸味がほとんどなく、すっきりしたやさしい甘さが特徴。歯ごたえは軽く、水分量も多く、夏の暑い時期にさっぱりお召し上がりいただけます。近年、8月末の夜の気温が下がりにくくなった影響で、果皮の着色進行がしにくくなりました。そのため、当園では果皮がやや緑色の状態で収穫・出荷する傾向にありますが、しっかり渋みが抜け、歯ごたえが軟化する前の超食べごろ選別でお届けいたします。
甘味 ★★★
酸味 ★
風味 ★★
歯応え ★
入手性 ★★★
「ゴールデンデリシャス」と「千秋」を両親に持つ、2005年に長野県で品種登録された比較的新しいりんご、「シナノドルチェ」。
やや胴長で、果皮がすこしざらっとする濃い赤のしましまボディが特徴的です。まずじゅわっと酸味、それからほのかな甘さが届き、がつんとした味わいを楽しめます。また噛んだ瞬間のザクっとしたいい歯応えに虜になるファン急増中!長野県としても、当園としても、今後がとっても楽しみな、期待の「シナノ」シリーズのひとつです。
甘味 ★
酸味 ★★
風味 ★★★
歯応え ★★★
入手性 ★★
日本では明治時代から栽培が開始された、アメリカ生まれの「紅玉(英語名・ジョナサン)」。小ぶりで酸味のなかにほのかな甘みがあり、果肉はやや柔らかめ。その酸味がもたらす味わいは、アップルパイなどのお菓子作り用のりんごとして大人気ですが、さっぱりした味で、生食で食べたい!という根強い生食ファンもたくさん。加熱すると果肉が溶けやすい傾向にあります。
生産者側としては、やや作りにくい品種であるため、日本全体を見ても生産量は年々落ちてきています。お気に入りの農家さんで紅玉を見つけたら、迷わず購入をおススメします!
甘味 ★
酸味 ★★★
風味 ★★
歯応え ★
入手性 ★★
かじるとじゅわっと酸味がひろがり、噛めば噛むほど甘味が出てくる、甘酸っぱいりんごがお好きな方にお勧めしたい「ジョナゴールド」。両親は「紅玉」と「ゴールデンデリシャス」。紅玉の酸っぱさの中に甘さがあるような、がつんと濃い味わいのりんごです。果皮はつやのある鮮やかな赤色。アメリカ生まれ!と主張しているような、ビッグサイズに仕上がる傾向にあります。
1970年にアメリカから日本へやってきて積極的に栽培されていましたが、日本でたくさんの中生種が開発されていることからも、栽培面積は近年徐々に減ってきています。
※2024年に全て伐採し他の品種へ接ぎ変えたため、ジョナゴールド単品での販売はございません。
甘味 ★★
酸味 ★★
風味 ★★★
歯応え ★★
入手性 ★★
1981年に品種登録された、群馬県生まれのりんご。お尻にかけてしゅっと細くなり、やや胴長の果形に育ちます。果皮が深い赤いワインのような色合いになりますが、"さび"と呼ばれる金色の線状が出やすいのが特徴。かじった瞬間、ジャスミンの花を食した感覚になるような、フルーティさと鼻に抜ける香りの高さが、ファンを魅了しています。りんごらしい爽やかな酸味もあり、しっとりしたしつこくない甘さが後味に広がる、とても上品な味わいのりんごっぽくないりんご、です。
古い品種ですが生産量はあまり多くないので、流通量は少なめのちょっと珍しい品種。群馬県は実はおいしいりんご開発地!
甘味 ★★
酸味 ★
風味 ★★
歯応え ★★
入手性 ★★
さっぱりなのにしっかり甘い、福島県生まれの日本の青りんごの王様。「ゴールデンデリシャス」と「印度」が両親です。日本の青りんごの中では栽培面積はトップを占め、昔ながらの懐かしいりんご、と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
とても香りが強く、収穫期の畑は王林のあまい香りがわかるほど。さくっと軽い歯ごたえで、甘味が強く、りんご、というより洋梨を彷彿とさせるような味わいです。面長で、その果皮に点々とざらざらした"さび"が出るのが特徴。肌がざらざらしているものほどおいしいのです。貯蔵性も抜群で、長期間お楽しみいただけます。両親は「あかぎ」と「ふじ」。群馬県沼田市において開発され、1991年品種登録されました。
黄色いお月様のような、クリーム色のような淡い黄色が特徴で、陽の光を特によく浴びた部分は、オレンジ色に染まる部分があります。ややぽってりとした果形と、なめらかな触感がとてもかわいらしいりんごです。果肉はやや柔らかめ。ふじのように蜜が入りやすく、ふじから酸味をとって煮詰めて濃く甘くしたような味わい。新しい品種のため、流通量はまだまだ少ないですが、甘いりんごラブ!な方に大人気の品種です。
甘味 ★★★
酸味
風味 ★★★
歯応え ★★
入手性 ★★
長野県で開発された黄色の王様、「シナノゴールド」。「ゴールデンデリシャス」と「千秋」を両親に持ち、1999年に品種登録されました。
かじるとパキっとして歯ごたえは軽く、梨のようなザクザクとした食感が特徴的です。酸味が強くなく、甘すぎず、すっきり食べやすいテイスト。果肉がやや硬めで、加熱調理しても崩れにくい傾向にあります。名前の通り果皮は黄色、というより黄金色で、特に晴れた日のシナノゴールドの畑は、りんごがとても美しく映えます。日持ち性バツグンで、長い期間お楽しみいただけます。
甘味 ★★
酸味 ★★
風味 ★★★
歯応え ★★★
入手性 ★★★
加熱すると甘さが引き立つ品種で、お菓子作りにも大人気。加熱すると溶けやすい性質があるので、とろっとしたジャムやソテー作りに向いています。
甘味 ★
酸味 ★★★
風味 ★★
歯応え ★
入手性 ★★
日本を代表するりんごといっても過言ではない、冬のりんごの王様。1950年頃の日本を風靡した「国光」「デリシャス」を両親に持ちます。現在では海外でも積極的に栽培がおこなわれていて、栽培数量が多いだけに、産地とその年の気候、生産者によってかなり味の違いが出る品種です。当園の「ふじ」は、甘さの中に酸味ある酸味が甘さを際立たせ、甘いだけじゃない濃い味わいに仕上がる傾向にあります。
※”みつ”とよばれる透き通るような糖(ソルビトール)が見られるのが特徴です。”みつ”そのものは甘くなく、完熟だと私たちに教えてくれるバロメーターです。この”みつ”は時間とともに果肉に還元し、またみつの入り方にはもともと個体差があるので、「ふじ」=”みつ”入りりんごである、というわけではありません。
甘味 ★★
酸味 ★★
風味 ★★★
歯応え ★★
入手性 ★★★
かつて明治頃までは積極的に栽培されていた日本古来のりんご、通称「和りんご」です。飯綱町ではかつての文化を守るため、町の天然記念物に指定されています。小さな姫りんごサイズで、蜜が入るのが特徴的。渋くて酸っぱいため、生食には向いていません。この地域ではお盆の飾りとして使用していたのが一般的だとか。
飯綱町のワイナリー St.Coursair にて、シードルの原料として使われていたり、加工用として楽しんでいます。町内でも栽培量の少ない希少な和りんご、大事にしていきたいと思います。